FDK福山電機工業 MULTI-750 満身創痍の先生<リグ修理>

=MULTI-750の修復について、まとめ=

■35年ぶりのカムバック ハム
・その時は、リグは正常に作動した。
スーツサットの記事を読み、MULTI-750を引っ張り出し、受信しようとした(できなかった)のがきっかけです。
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MULTI-750 1979年製 福山電機工業 トランシ-バ- 144MHz SSB/CW/FM 10W \89,500

MULTI-750は初めて車を持ったときに、モービル機が欲しくて、購入、当時はPLLが出始めで、バンド内を全チャンネルカバーでしかもSSBも出せる。そして8万円位いで手に入る、コストパフォーマンスの良いリグと感じました。FDKは1980年代始めに、会社を閉じたようです。最終段階の努力作ですね。

■故障の始まり
その後、デジタルの周波数の表示が全くデタラメになり受信できず、PLL基盤から半田滓が、CPUの足が短絡したようだ。CPUの裏が、膨れている、ショートによる発熱が原因か。品質のFDKというのを見たことがあるが、基盤から、ハンダ屑が一杯出てきた。 

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■μPD650C
海外のホームページからサービスマニュアルとユーザーマニュアルを入手。←このおかげで修理ができた。
毎晩動作を確認し、専用の測定器が無いので(技術も)、思考実験とテスターだけでCPUが原因と確信、
CPUは、WEBでも見つからず、秋葉でも売って無い、ヤフオクにてMULTI-750の出物を探しました。
(条件はディスプレイに正常な表示の写真あるもの)
入札競争になりましたが、どうしてもμPD650Cが必要。
高めで落札した。 改造あり、受信感度悪い物でしたが、CPUはOKでした。
換装後上手く作動しました。ソケットを使っているので簡単に交換できました。

■無変調
山に私が移動してハンディでMULTI-750を呼びます。
応答ありと思いしや、無変調。
心当たりあり、リグをたたいてもらう、聞こえる聞こえる、今度は、リグに向かって叫んでもらう、嫁の声がメリット1で聞こえる。RS 19です。

故障の原因は、FMのマイクゲインの半固定の不良、いじると変調がかかる。
半固定抵抗交換。
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■送信出力UP
海外のホームページを見ると20W仕様があるらしい。 そこで・・・
ファイナルを2SC1729から2SC1946Aに換装 10W→20Wに出力UP完了。(TRはwebで購入)
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はずしたファイナル

■発振停止
今度は、VCOの発振が停止し受信送信不能となる。
コアの調整で発振を回復するが、そのうち全く発振しなくなる。
発振部を覆っているグルーが曲者、湿気を吸って導通している。
このグルーを取り除くと、発振を開始、振動や温度変化に対するQRHは大きくなると考えられるが、ホームユースと割り切って、グルー無しで行く。
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■周波数があわせにくい
ダイヤルを回しても周波数が上がったり下がったりして、チューニングができない。
エンコーダーを交換OK。
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ナットを回すとき衝撃がかかって電球が切れる。
交換後OK。
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■感度を上げたい
感度があまりよくないのでRF段の2SK125をパラにして、感度UP。しかしコアの調整で発振しやすく難しい。
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満足のいく結果にならず。結局、外付けのプリアンプの接続にて、現代のリグ並みになった。
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豪華な受信RF段アルミダイキャスト シールドケース。 この中に2SK125が入っている。

■VCOがまたも停止
VCOの発振が不安定、VCOのトリマーが引っかかって回らず調整不能。交換した。
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2SK19が不良、2SK19は入手が難しい。2SK192に換装OK。発振が安定した。
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■ICの故障
またまた、VCOの不良。ロックしない。部品取り用のリグから μPD2819Cを移植してOK。
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現状、通常の使用には差し支えないが、スケルチなど不安定な動きもあったり、
マイクコード内で断線など、まだまだ、課題を突きつけてくる、リグです、
こういう故障が継続的に発生し、満身創痍です。
勉強だと思って、修理(修行)するぞ。

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この記事へのコメント

てしひさ
2015年07月21日 15:31
私のマルチ750も修理していただけませんでしょうか
GOOおっさん
2019年06月29日 14:58
こんにちは

突然訪問して失礼致しますが、アドバイス頂ければ幸いです。

NULTIー750 10W機の修理が終わり、調整も済んでいるのですが、SSBのキャリア
ポイントの調整方法が英文のサービスマニュアルに見つかりません。

TWO-TONE信号をいれて見ると波形にクロス点が無いので調整したいのですが、
TXボードのどこをいじれば調整出来るか知りたいのです。

参考
私のブログのMULTI-750のレストア情報です。
https://blog.goo.ne.jp/t570-m_pi_ta/e/f50a7a489b2288ed133d77281f7332c2
受信出来ないを直し、調整後
https://blog.goo.ne.jp/t570-m_pi_ta/e/22117b602ce5f6d4cd26c84b2e7bad5a
マイクをKenwood8ピンに変更、USBモードのTWOーTONE信号の波形

宜しくお願い致します。








HIDE
2019年07月11日 22:40
こんばんわ
英文マニュアルのp16 General Adjustment poit PLL/SSB/CH‐SW UNITのページの右下の基板の図に
CARR.BAL.ADJUST.と指示があります。
または、XTAL FREQ.ADJ これでしょうか。
2019年07月19日 17:49
こんにちは

アドバイスありがとうございました。

参考に致します。

但し、TR-9000GにTWO-TONE Generatorで波形をクロスする様に調整したら、本来の設定周波数より200Hz低くなり、送信周波数がずれ、
受信側に迷惑をかけたので元に戻しています。

こんなもので良いかなって感じです。

ありがとうございました。 de JG1OZH