FT-401 真空管リグの修復

■FT-401S修復
中学生の時に親に買ってもらったリグです。

復元作業をしました。
中学生の時に中和コンデサーを調整中に感電し、今でも両手の指にケロイドが残っています。
真空管リグを弄るのは要注意。
(300VDC、現在は昇圧し600V(配線を少し変えて昇圧、50W出力))

AIWAのオーディオ用スピーカーが繋がっていますが、リグとの相性が良いのか、明瞭度が極めて高いです。
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帯域は狭く、音域が広いわけではないですが、聞きやすい、スーッと入ってくる。
聞き漏らしにくい。柔らかい?音に感じる。不思議です。
フィルターの甘さのためか。真空管のオーディオが今でも高い評価を受けていることと
関係あるのでしょうか。
当時のエンジニアが知恵を絞り、チューニングを追及した結果だと思っています。
性能を引き出す工夫がたくさんあるのだと思います。
この頃のリグは常に設計変更され続けています。現在の常識ではありえないですね。
でもファームウェアの改定は常に行われるようになりました。通ずる部分もありますね。

修復に当たってOMがFT-401の調整について、H.P.を作ってくれていますので、参考にしました。
40年経っていますが、調整をすると感度も向上、出力もUP。満足のいく状態になりました。
当初静かなリグだと思っていましたが、そうではなく調整が進むうちに感度が下がっていた
ことがわかりました。やはり現代のリグは静か。

履歴
■中和コンデンサーのバリコン化によりプリセレクタの送信受信のズレ解消。
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■CWフィルターXF31Cの装着 ヤフオクで入手(非常に高価、最近はすっかり出物がない)
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これで、CWが聞きやすくなりました。

■マイクコンプレッサーを付加して、トークパワーアップしました。MICKEY MK-151:
イコライザーとシフトも付いている、これもヤフオクで新品をゲット出来ました。
ファイナルのヒーターを切り(スイッチをつけてある)他のリグでモニターしながら最もパワフルに聞こえる
ポイントに調整します。これでパイルアップにも参加できます。この写真の設定が一番パワフルに感じました。
50Wですが、たびたびパイルを抜けるようになってびっくり。今日もVK100WIQをデルタループで一撃です。
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そのまま繋ぐと、誤動作があったのでMK-151のPTTの回路部へダイオードをかませました。
また回り込み対策として、マイクのジャック内に1μHを追加して防止。

■マーカー取り付け ヤフオクで入手、発振しませんでしたが、クリスタルのハーメチックシールを外し、切れていた電極を接触させると発振しました。
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■10MバンドCとDの拡張 FT-101用の水晶をやはり、ヤフオクで購入、リード線をつけて装着。
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■JJY/WWV受信キット装着 小田原無線より入手(長期保存品)、2012年にして、新品がありました。
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■7MHzでLOADINGの調整が取れないのでコンデサーを追加
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電解コンデンサー類もできるだけ交換。電源のブロックコンデンサーは交換未。
高電圧用のコンデンサーは地元では入手しにくくなりました。(秋葉原で購入した)

■受信中にいきなり白煙、ファイナルの抵抗が焼けました。
原因は、カップリングコンデンサの短絡です。
ファイナルはヒーターを切っていた(高校の時にSWをつけていた)ので、6JS6は大事に至りませんでした。
ドライバー段とファイナル段へ繋がるカップリングコンデンサー(マイカ)は無条件で交換したほうが
良いと考えます。
さもないと、真空管や抵抗がオシャカになります。

■ファイナルにクーリングファンを取り付けました100Vで取り付け穴が丁度合うものがありました。
ちょっと回転が速すぎたので、セメント抵抗を直列に咬まして回転を下げました。

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■各コイルの調整をしました。
調整の詳細は、OM諸氏のH.P.を参考にしました。
BPFフィルターは触る必要が無い トリマが割れるなどとあります、また取り説も機器を使って調整などと
ありましたが、よほどズレていたのでしょう、28MHzのパワーが出なかったので、
少しトリマーを回しました。 これにより全バンド50W出るようになりました。

■パネルのビニールの張替え
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■バーニアのギアをグリスアップは硬いグリスを使った方が良いです。固めのグリスを使いましたが、
好みの問題ですが、相当軽くなりました。メモリの丸は虫眼鏡のレンズをはめてあります。
高校生のときのいたずらです。
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■なんと、バーニアはmade in England。二度打ちになっていて読みにくいですね。
ビニールに穴あけ作業中。
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ちょっと厚手のビニールだったので、皺が出ました。
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アルミフレームの枠のビスは、秋葉原の西川電子部品で店員さんに尋ねたら、同等のものを出してくれました。
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■AGC回路の修復
9月16日ACGのFET 2SK24を2SK30に交換 slowでの復帰特性が時間と共に変化し、
早すぎたので交換しました。2SK24はハーメチックシールで足には金メッキしてあり厳重。高そう。
9月30日にダイオード1S1941も交換、調子上々。
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■まとめ
昔のリグは、到底現代のリグの性能にかなうものではなくノイズも少し多めで、混信除去機能もないし、
ノッチフィルターもなく、エミッションもそんなに綺麗ではないでしょうが、ノイズを自分の耳で聞き分けて、
パイルを抜いたときの感覚は、最新スポーツカーをオールドカーでぶち抜く快感。病み付きになります。
SWを入れてジワーッと信号が聞こえてくる感じや、送信前に、LOADINGやPLATEの調整を要求される。
ALCを常に監視し、緊張感を要求する。作法というか、儀式というか、なんとも言えないものがあります。

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この記事へのコメント

TATSU DE JA1EOG
2017年08月25日 16:21
楽しく拝見致しました。古賀さんも色々とやっていたんですね。私はホームメードで送受信機を作成してアマチュア無線をスタートしました。古き良き時代の思い出話などできると良いですね。
油断大切
2020年02月09日 13:32
はじめまして、MK-151を検索していたらたどり着きました。
私もMK-151を使用したいと思い購入したのですが、調整で困っています。本体後ろにボリュームありますよね?あのボリュームはなんのボリュームでしょうか?私のは配線が外してありました。よかったら教えて下さい。
2020年02月09日 22:45
コメントありがとうございます。
私のMK-151を確認しましたが、
後面にはボリュームはついていませんでした。
油断大切
2020年02月10日 21:33
親切に教えて頂きありがとうございました。
自分のは改造されているようで、後ろ面にボリュームが付けてありました。きっとモニター用のボリュームにしていたんだと思います。やっとすっきりしました。